こんにちは!心の音楽教室あーのんです!
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この記事は、医学博士の阿部康二先生のお話から、認知症予防に楽器演奏が効果的な理由をお伝えします。
参考書籍:「音楽する」は脳に効く
楽器演奏で「脳全体が活性化」する
脳の大部分を同時に使う楽器演奏
楽器を演奏するとき、楽譜を見て、適切なタイミングで、指を動かしたり息を吐いたりしなければなりません。そして、周りの音も、自分で出した音も自分で聴きながら、それを脳にフィードバックさせて、自分で身体の動きに反映させなければなりません。
楽器を演奏すると、同時に複数のことを処理していることになるのです。
ピアノ弾きながらおしゃべりするのって難しいもんね。脳が忙しいからおしゃべりできなくなるんだね。
聴くときと演奏するときの比較
音楽を聴くときは右脳が活性化されます。
楽器を演奏すると、運動を司る脳も活性化されて血流も増加、前頭葉も活性化されます。
さらに音楽を演奏しながら歌うと、言葉を司る「言語野」も活性化されます。
演奏すると、脳全体が使われているのです。
楽器を演奏しているときの脳活動
演奏中の脳の活動を整理してみるよ
- 楽譜、伴奏など、耳や目からの情報を処理
- 音楽の全体像を記憶から呼び出す
- 記憶を呼び出すと同時に、次はどのように表現するかプランニングする
- 適切なタイミングや力で、手足など身体を動かす指令を出す
- 音を聴き、間違いやニュアンスを瞬時に修正していく
演奏するとこんなにたくさんのことを同時に行っているんだね!
世界最高齢のジャズ・バンド「ゴールデン・シニア・トリオ」
「ゴールデン・シニア・トリオ」は、最年少の方で当時81歳、最高齢は92歳のジャズバンド。
60年以上日本のジャズ界を引っ張ってきたバンドです。
この「ゴールデン・シニア・トリオ」のみなさんの認知機能テストの結果は、全員が10歳〜21歳も若いという結果が出ました。
2019年に解散されましたが、楽器演奏が若さを保つ秘訣となっていることを教えてくれるバンドです。
認知症予防に効く手拍子
楽器演奏ができない人にもおすすめの方法があるわよ!
歌いながら手拍子
歌いながら手拍子するときの脳の働きを調べた実験があります。
伴奏なしで自由に歌った場合、運動が伴わないので運動脳は活性化されませんでした。
歌いながら手拍子するとどうでしょう。
脳全体が活性化し、血流が増大していることが判明したのです。
歌と同時に手拍子するだけで、楽器演奏と同じ脳の働きが見られました。
手拍子演奏のポイント
ここからは私あーのんが考える手拍子演奏のポイントを紹介するわね
好きな曲を選ぼう
家族と一緒にやる場合でも、施設でやる場合でも、好きな曲を選ぶのが大切です。歌える歌をチョイスして気分を上げていきましょう。
はじめは「できる」からスタート
いきなり難易度が高いとやる気がなくなってしまいます。
まずは「できる」からスタートしましょう。
こんなプログラムだったら、少しずつ難易度を上げられますよ。
- 座った状態でスタート
- はじめは歌だけ
- 拍の頭など簡単な手拍子を取り入れる(タン)
- 一定のリズムで手拍子(タンタン)
- 休符や細かいリズムを取り入れる(タタタタ)
- 足踏みを取り入れる(パンパンドン)
- 体全体を使ってボディパーカッション(肩、頭、お腹など)
マンネリに気をつけて
同じ曲や同じリズムの手拍子だと飽きてきてしまいます。
簡単にできる内容も刺激が足りません。
ちょっと難しい。けどできそう。
このくらいがちょうどいいんです。
一緒に手拍子する方の様子をよく見て、ぴったりの難易度を見つけてくださいね。
まとめ
楽器演奏は脳の活性化にとっても有効です。
だけど楽器演奏をしたことがない人、楽器がすぐに用意できない場合もあるでしょう。
そんなときは、歌+手拍子を取り入れてみてください。
簡単に脳を活性化されますよ。
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